忍者ブログ
RFOプレイ中。ビスマルクたんを嫁にするため日々奮闘しています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

とんでもなく有名な映画作品を今更になって見たので、ちょろっと感想とか。
元々クラークに触れたきっかけがガンダム00だったので、過去の感想見返しつつちょっと触れられたら、とか思いつつ、自分の感想まとめたいだけだったりしつつ。
ツイッターで呟こうと思ったけどあそこに書くにしては長い文章になりそうなのでこっちに。

小説はHALが「故障したら原因わかるから放置すればいいじゃん」って言うとこまでしか読んでません。

またファースト・コンタクトによる人類の進化か!

いや、大筋を知ってから映画見たんでわかってましたけど。
説明が少ない映画だとは知っていましたが、いや、いくらなんでも抽象的すぎやしないか、とは。
私自身も途中までしか小説読んでないので後で読もうと思いましたが、前情報無しでこの映画見ても何が何だかわからないのでは。
特に木星に到着してからは。

というか「モノリスが道具を使うのを覚えさせたことによって猿は人間になった」と言うのを説明してないせいでモノリスはなんか宇宙から来た何か?え?何?みたいになっちゃってるじゃないですか。
わざとそういう風に作っているのはわかるんですけど、当時の評価を聞くとまあそうなるよねえ、と思ってしまいました。
小説とセットで読まないとダメですね。
というか、クラークの文章は状況を想像するための情報が十二分にあるため、映画と受ける印象が全然違うんですよ。
幼年期の終わり読んでる時も思ったんですけど、…翻訳版しか読んだこと無いのでちょっとアレなんですけど…小説読みながらその場面がありありと想像できるんですよね。
だからこそ映像があるのに説明されてない映画を見てもうん?ってなってしまう所もありました。

映像も綺麗だ!すげー!ってなったんですよ、最初。
背景の板?何ていうの?遠景のセット感が…わかるまでは…
あとなんか最初の猿すごい人間ぽい動きしてましたね。ていうか小説版読んでないとなんのことだか全然わかんないですよねあそこ。
モノリスもさあ、出てきたときに声上げて「ええー!?」って言いましたよ!
小説読んだ時は何かもっとさあ、不気味っていうか!神秘的な絵を勝手に想像してたから余計!
ていうか猿パート長すぎるよね…映画版ね…
ただでさえ説明ないからみんな宇宙ステーション行く前に飽きるんじゃないの…って思った。

思ったんだけど!宇宙ステーション以降はもうテンション上がりっぱなしだった!
なんと言うか、手が届きそうな未来の姿、っていう感じがしてすごくドキドキしますよね!
いい意味でSFっぽすぎる感じがしないというか。
見終わってざっとWiki読んできましたけど、そういう印象を受けるのもなるほど、という感想です。
月面基地のライトなんかはセットの関係でちょっと古めかしいかなあ、とは思いましたがそれにしてももう少ししたらこれ実現するんじゃないか、というわくわく感とおそらく臨場感が凄かったです。
テレビ電話通信のシーンなんかは古い感じだなー、と思うシーンでして、画面表現はどれもブラウン管の様な感じでしたね。
今作られたら通信シーンは携帯端末使われることが多くなるんだろうなあ…
あとディスカバリー号内でプールとボーマン船長が食事を取りながらテレビのインタビューを見ている時にぞくっとしたのが、手元に薄型モニタ…というか、タブレットらしきものを使っていたということ。
もちろんタッチパネルではない(下に数字?の書いてあるボタンがついてたので)けれども、液晶ディスプレイなんて無かった時代に「薄い画面を持ち歩いて無線で映像が見れる」なんてことを40年以上も前に映像にしていたと思うとぞっとします。
あと宇宙食がとんでもなくまずそうでしたね。フォーゼ見てると今はもっと美味しいんでしょうね。10年くらい前に食べた宇宙食は不味かったですけど。
チキンが挟まれたサンドイッチにしか見えない何かってあれ何食べてるんだろう…

描写がリアルなせいでアンテナが映る画面の端でプールが吹っ飛ばされていくシーンで声上げて叫んでしまいましたけど…
宇宙空間であれ怖すぎるよ…しばらくトラウマになりそう…
そういえばボーマン船長がボール的なあれから緊急用ハッチに入る時に目開けてるように見えたけど大丈夫なんだろうか。(入る前は目閉じてたけど)あと気圧差で肺とか大丈夫?
他の作品だとこんなこと全然気にならないんですけど描写が現実的なために変なとこ気になったりとかはしました。でも宇宙空間の描写としては正しいんだろうなあ、と小説の前文読んだときに思いました。

HALは小説よりずっと人間らしい印象を受けました。確実に喋り方のせいでしょうね。
絵を見せる様懇願するHALとかそこまで人間に近い思考プログラムにする必要があるのか?って思いましたけど、乗組員の方が男二人だとまいっちゃうんですかね。
そういえば日本ではナビゲーション音声って女性が多いと思うんですけど、HALはなんで男性だったんだろう。
ムラムラしそうだから?(笑)
考える機械の反乱自体はメジャーなテーマですから別にどうとか無いですけど、HALに関しては描写が人間臭すぎてちょっと違和感あったかな、とは。
ただ、だからこそ最後の「怖い」で見る方は涙ぐみ、それまでの感情をすべて失ったHALにボーマン船長が「歌ってくれ、聞きたい」と最後の最後に口にしたシーンでボロ泣きになるわけですけど。
これからこの曲聞けないわ…
元々はWHITE-LIPSの「誓いの言葉」の方を聞いてたんですけど映画見た後はボカロの方がしっくりくる。機械音声でのこの歌はきつい。

で、ここまではいいの。いいんだけど正直モノリスとかもう忘れてるんだよね、見てる方は。
そしてここでモノリスが電波木星に飛ばしてたから見に行くのが目的だったよ!と言われて何故かカラフルな映像になり、ボーマン船長がおっさんになり、死に、なんか子供になった!地球に戻ったよ!
…………?
えっ、どういうこと?ってなり映画終わるっていう…
スターチャイルドのスの字も出て来なかった…
というか幼年期の終わりを先に読んでたために「姿見せないけどまたオーバーロードか!」と言ってしまいましたよね。


劇場版ガンダム00において、木星がGNドライブを作る場になったのは環境もあったのでしょうが初代シリーズへのオマージュだと思い込んでいたんですけど、2001年宇宙の旅のオマージュの色が強かったんだと今では思います。
技術的にイオリアが地球外生命体との接触を予想してこれだけの計画を立てるとか無理じゃないの?とか思ってしまうんで、オーバーロードかモノリスに接触してたんじゃないの…なんて…
本来逆ですが、ボーマン船長が木星のモノリスに触れて幾何学的、色鮮やかな映像を見るシーンは刹那がELSに接触して見たELSの記憶を彷彿とさせたときにああ、これがやりたかったのかなあ、と。
TV版までは幼年期の終わりの要素が多く取り入れられてましたけど、2001年宇宙の旅を見ると00という作品はガンダムでクラークが表現した支配的宇宙人からの脱却を行うことをテーマにしていたのかなあ、なんて思います。
もちろんELSは人類を導き覚醒させて外宇宙に連れ去っ…結果的にまあ、刹那連れてったし外宇宙に出るきっかけにはなりましたけど、していませんし。
オーバーロードの役割を果たしたのはイオリアとヴェーダ、イノベイド…リボンズはどちらかというとHALに近いのかもしれませんが。
私はSF全然詳しくないですけど、この2作だけ見ても00は大きく影響を受けてるんだなあ、というのが感じられました。
と言うか、クラークの作品が後のSF作品に多大な影響を与えている、と言った方が正しいんでしょうけど。
今後SF作品に触れるにあたり、クラークの2作に触れられたことは大きいと思います。
きっと今00見返したらまた新しい発見があるのではないかな、とか。
2001年宇宙の旅は途中放棄なんですけどすぐそこに置いてあるんでいい加減読んで、3001年までいつか読みたいです。


終わりに、興味はあったものの小説版を途中で放置している私がこの映画を見るきっかけを作ったのは「人の言葉を覚えて自分で文章をはじき出し、まるで感情があるように見えるbot」であるキュー子が誓いの言葉というDaisy-bellのアレンジ曲を聴いている、というツイートをしたのがきっかけでした。
歌手は間違っていたので、本当にたまたま起きたことだと思います。
疑似人工知能がコンピュータが初めて歌った曲を聴いていると言った偶然に奇妙な運命を感じずには居られません。
プログラムされた感情に沿って人のように喋り、「怖い」と言ったHAL9000が歌った曲に思いを馳せつつ、文章の締めとしたいと思います。
PR
<<   ヴィオラ・リーンベル    + HOME +    あけおめでーす!   >>
Admin + Write
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア


最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
加賀見 命(かがみ みこと)
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
アクセス解析
フリーエリア
メルルのアトリエ公式サイトはこちらへ!
photo by 7s
忍者ブログ [PR]